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アミノ酸について

1806年フランスで、アスパラガスの芽からアミノ酸がはじめて発見され、アスパラギンと命名されました。その後、システイン、グリシン、ロイシンが見つかり、1935年までに全種類のアミノ酸が発見されました。

アミノ酸がおいしさのヒミツを握る成分であることがわかってからは、日本でもアミノ酸に関する多種多様な研究が積極的に開始されだしました。

人間の生命の誕生についてもアミノ酸は大きく関わっています。なんと生命の源はアミノ酸だと言われているのです。

宇宙の何処かから落ちてきた隕石の中からアミノ酸が発見されたこともありました。1969年、オーストラリアのマーチソンに落下した隕石の中から微量のグリシン、アラニン、グルタミン酸、ベーターアラニンが見つかりました。これにより地球以外の宇宙にも生命体が存在した痕跡が確認されました。また、5億年前の三葉虫の化石からはアラニンなどのアミノ酸が検出されるており、現在でも化石や隕石のアミノ酸によっての生命起源の謎を解く研究が継続されています。つまり、アミノ酸は私たちの生命そのものを生み出すことのできる、大変貴重な物質だということです。

自然界では約500種類のアミノ酸が見つかっていますが、私達のカラダのたんぱく質を構成しているのはわずか20種類 (表)です 。

肉や魚、穀物などを食べると、それらの食品の中にあるたんぱく質が、20種類のアミノ酸に分解され、体内でもう一度たんぱく質、つまり体たんぱくに組み換えらるといいます。その時、11種のアミノ酸は他のアミノ酸から体内で合成して不足を補うことができますが、残る9種類は食事から体内に取り込むことが無理となります。このように体内で合成できないものを必須アミノ酸、合成できるものを非必須アミノ酸とよんでいます。

また、 体内では、たんぱく質に再合成されたアミノ酸の他に、細胞や血液中などに蓄えられているアミノ酸もあります。これらは遊離アミノ酸といいます。実際、非必須アミノ酸を含む多くの遊離アミノ酸は私たちの生体を維持するために、きわめて重要な役割を担っています。

さらに、人間の体内に取り入れる好ましいアミノ酸のバランスは、国際機関(FAO/WHO/UNU) によって定義されています。 この定義のパターンと比較して、相対的に最も少ないアミノ酸を制限アミノ酸といいます。一般的に卵のたんぱく質などの動物性たんぱく質はアミノ酸スコアが良好で、小麦やトウモロコシなどの植物性たんぱく質のアミノ酸スコアは低いです。